watermelonのブログ

2016年医学部受験体験記・医学部受験情報

医学部受験での関わり方

大学受験は本人の問題でしょうと言われていますが、医学部受験だけは少し趣を異にしているようです。


受験勉強ということだけ考えれば、他学部の受験と違いはありません。


中学受験の塾の説明会に参加した時に

「お母さん、お父さんの過去はセピア色の素晴らしい思い出になっていますから、お子さんにそれを言わないでください。」

と言われました。


確かに中学受験の経験者であればその頃のことが、大学受験を経験していればその頃のことが思い起こされます。もしもそれが成功体験であれば語りたくなります。失敗の思い出であればそれは苦い思い出ですが、そうならないようにと、より厳しくあるいは “こうあらねばならない” が出てしまう危険性があると言えます。


文系親の我が家では受験勉強に対してのこうした危険は簡単に回避できましたが(笑)、医学部の受験ということであれば、そういったことよりもどう関わるかの方が難しい問題です。


医学部の受験の特殊性を考えると他学部の受験とはやはり関わり方を変えていかなければならない気がしています。


・願書の志望動機と二学期終了前後に始まる出願

・一次試験と発表、二次試験と発表の複雑さ

・繰上合格


これらに本人だけで立ち向かうのはあまりに負担が大きいです。

これらを親が研究しておいても、いざ受験期になるとバタバタしたり、落ち着いて考えれば分かることもおかしな対応をしがちです。


一次試験と発表、二次試験と発表については、医専予備校のHPやオープンキャンパスに行った時などに配られる冊子に入試日程が書いてありますが、それ以上の綿密なシュミレーションを作られた方が良いと思います。


通常、私立医学部の受験校数は7~8校と言われています。そこまででなかったとしても、複雑になることは間違いありません。

一次試験の合格発表前に次の大学の一次試験に臨まなければならない場合も多くありますし、二次の面接前に他校の結果を見る場合もありますから、なるべく精神的な負担のないように日程を組むことは親の戦略に他なりません。

たとえばA大学の二次試験は早く、その発表の日と翌日にB大学の二次試験があるのであれば、発表の前に二次試験に臨んでしまった方が気持ちはフラットです。それが選べるようであれば(必ずしも選べるわけではないのですが)どちらにするか本人に確認してあげることが必要ですね。


日程を組む際には何日おきに試験になるのかなども考えないと、1日試験を受けてきた子どもの疲労は模試の比ではありません。


以前にお伝えしたホテルを取ることなどとも合わせて気持ち良く、あるいは負担感なく試験に臨ませてあげる事が最大の関わり方のような気がします。