watermelonのブログ

2016年医学部受験体験記・医学部受験情報

面接2

合格をいただいた頃、かかりつけの内科の女医さんと話す機会がありました。いろいろな話のできる(治療にしても相談ができる)良い先生で、好きなタイプの先生です。


その先生が、娘が医学部に進学するとお話したら喜んで下さり、「これで少しストレス解消ですね。医学部は入学することと就職することがペアのようなものですから大変ですよね。」とおっしゃいました。


なるほど、入学して6年後国試に合格すれば就職口がないということはありません。ある意味、医学部の面接は企業に入社する時の面接のようなもの、厳しくても当たり前です。その企業は医療を通じて社会に貢献するところなのです。


一人の学生を医師に育てる。ただ医師にするのではなく、社会に貢献する医師でなくてはなりません。お勉強だけできて、チームワークのとれなかったりする人は困ります。医師として実力のあることも重要ですが、人間性も重要です。学力だけでないものが必要あるのでしょう。



東京大学の理Ⅲが面接を復活させるのもこういった理由に因るのかと思います。理Ⅲからの情報では、

•医療に従事するにふさわしい学生を学力試験だけでなく多面的・総合的に選抜する
•医学部では、実習で患者と接する機会を増やすなど、コミュニケーション能力が従来以上に求められている
•面接は点数化せず、一定の資質・能力があるかを確認するもの
•入学者には試験の点数は高くても医療や医学を目指す意欲に乏しい学生もいる(by南風原朝和副学長)

とされています。


点数化はされないようですが、やはり人物を見ることが必要と再び考えるようになったのがわかります。OSCEがあることも要因でしょう。


他の学部では大学で勉強をしたことをどう活かすか、どういった職業に就くかを4年間あるいは6年間の大学生活の後に決めるわけですが、医学部の学生は医師以外の職業がありません。もちろん、臨床医になるのか研究医になるのかなど、選択の幅はありますが。


この意味でも面接は大切なのです。


ですから、必要以上に誇張したり自分を良く見せようとする必要は全くないのですが、面接に臨む際には自分自身がなぜ医師になろう思ったのかを見つめ直していくと良いと思います。答えられない専門的な質問に分かりませんと言っても大丈夫ですから。