watermelonのブログ

2016年医学部受験体験記・医学部受験情報

赤本

例年、医学部の赤本は8月以降くらいに発売されます。赤本には各科目の出題傾向や先輩のアドバイスがありますので、受験生は志望大学のものを手元に用意されることでしょう。


娘は高2で国立のオープンキャンパスに行った時に1冊購入して帰ってきました。これは気持ちの問題で、高2の学生に解けるような代物ではありません。自分がこの学校を受けていくという気持ちを持つためだったようです。


自分が受験しようと思っている大学の出題方式がどんなものかを知るのは大切だと思います。

どの科目から試験が始まるのかも大学によって違います。

昭和大学のように英語と数学合わせて140分といったやり方もありますし、順天堂大学のようにセンター併用の人が英語・理科を終えた時点で帰り数学が最後ということもあります。(当日小論文までありますが、この形式はあまりありません。)


大問の中に選択肢のあるものが多いのか、記述がどのくらいあるのかを把握しておかないと時間の配分ができません。得意な科目であっても時間を読み誤れば点数には結び付きません。マーク方式に近い試験であれば、センター試験も役立ちます。



娘は夏休みの後半、赤本が出た時点で問題傾向はみました。ただ、実際に問題を解いてみることは12月に入った頃からでした。英語だけなら手がつけられたと思うのですが、その大学の方式にそってやるつもりだったようです。


オープンキャンパスの時に医専予備校の参考本が配られていたものの模擬問題は夏休みに解いていました。「こんな難しいのがでるのかー。」と四苦八苦していましたが、「まだ、これから勉強できるからね。」と前向きでした。



実際には時間が足りなくて、第一志望の大学でも赤本にある5年分のうち3年分くらいがせいぜいでしたが、それでも傾向はつかめたようです。

本当に仕上がってきていれば、全ての年度に手が出せるのでしょうが、ぎりぎりまでかかっていましたので、無理だったのですね。


もちろん全く出題方式が変わってしまってやれない年度のものもありますので、古いものまでそろえてやってみる必要はないかと思います。


同じ問題は同じ大学では出ませんが、そこで取り組んでいたことで他大学で出題されたということはありましたから無駄になることはないですね。

ただ、受験校が絞り込んである場合は良いのですが、まだ決められていないような場合は、高校や塾にある赤本の前年度分をお借りするかコピーでされても良いと思います。1冊が4千円近いですし、あまり多いとプレッシャーになりかねませんから。


過去問の取り組みには現役生と既卒生の違いがあると思いますので、既卒の方はどのような形で取り組まれたらよいのか塾の先生や先輩に確認されると良いと思います。







防衛医大

昨日の東大の五月祭に何年振りかで娘も行ってきました。

同級生、中学受験時の友人が進学していますので、案内をしてもらったようです。五月祭よりも友人と会えた事の方が楽しかったようですが、大学生になったのだなあという実感もまた感じたようです。


閑話休題、防衛医大のことを少し。


防衛医大は試験日が11月の初めですから、既卒生に絶対的な優位さがあります。現役生はまだ準備が十分とはいえない時期です。


私立男子校で理系選択の生徒に全員受験をさせるというところもあると聞きました。模試を受ける感覚でしょうか。土日の2日間、防衛省の駐屯地に試験に行くのはちょっとひきますが、その時期に本番に近い形の試験を受けられるのも良いかと受験しました。

娘は防衛医大は知っていても入隊するということには意識が全くなく、大学生になるんでしょう?というくらい世間知らずでしたが。


ちなみに、防衛医大には一度行きました。試験自体がそこで行われるわけではないのですが、どんな環境なのかと興味本位でした。(すみません)


ビシッとした学生さんが案内で立っていました。


防衛医大の試験は初日にマークシート方式、2日目に記述になります。初日のマークシートで点数が低かった場合2日目の採点は行わない場合があると書かれています。その後、一次合格者には口頭試問があります。

受験票には担当の自衛官の名刺が入ってきます。ずっと担当して下さるようです。


マークシートが驚きのボールペン使用です。さらに、解答用紙には✕をつけます。間違えた場合には黒く塗りつぶし、新たに✕をつけるのです。

知らないとこれには戸惑うことでしょう。

問題をダウンロードできるので確認ができます。


6年間で500時間を超える訓練があり、学生であっても就職しているのですから夏休みは企業並み、お盆に1週間ほど。


女子には厳しいような気がしますが、意識としても受験してみても良いかと思います。

塾の方で3月の終わりに繰上げ合格が来て入隊した女子がいましたが、本当にすごいなあと思いました。

修造カレンダー

なぜか自己評価も自己肯定感もいまいち低い娘でしたので、何かうまくいかなかったり、ほぼ同じような成績の周りの子が褒められたりするとすぐへこむのです。


静かに努力を重ねるタイプの美人さんが苦手でした。その子が皆が認めるような良い子なので、余計に自信を失うのです。逆になにか強気で、いろいろなことが伴っていないような子がいると冷静になるのですが。

あまりほめられたことではありません。


人は人、自分は自分というタイプが受験向きなのです。比べた時点で負けているのです。自分の方が成績が良かったとしても、そういう考え方自体が伸びることに水を差します。


「ライバルは昨日の自分」と言い切ることが日々伸びる鍵です。


『日めくり ほめくり、修造!』カレンダーは娘の友人のお母様が私に下さいました。


前向き母でいるように努力は続けていましたが、時には厳しい状況を冗談めかして話したりすることはありました。娘達が仲良しグループでその母達も仲良し、受験期間中もランチをして学校生活の情報交換をしたりしていましたから、お互い苦しい状況も分かりあえていたのですが、「文系より理系が大変よね。」と励ましてくれたのです。


修造カレンダーには時に???な文もあるのですが、それすらなんとなく笑いを誘い、元気をもらいました。『太陽も夜は休んでいるから輝くんだ』ですよ!!!太陽って休んでいたんだ。


子どものタイプにもよりますが、精神的に好調と不調の波があるよりは常にフラットの方が伸びていくように思います。いろいろな所にヒントはあるものですが、こういうのも楽しいかもしれません。


因みに、シールが付いていまして数学のテキストに貼っていました。

『君ならできる!』


修造さんからPR料はいただいていませんが、元気をもらいましたので。