watermelonのブログ

2016年医学部受験体験記・医学部受験情報

親子の相性

どんな受験になっていくか、この鍵を握るのは親子の相性かもしれません。


親からの干渉を嫌い、高校までの選択も自分自身でしてきた子も少なくありません。こういう子であれば資料は揃える位の事はしてあげられたとしても時間がなかったり、頼まれない場合にはそっとしておく方が良いのかもしれません。


我が家の場合、娘と私は相性が良いと思います。少し依頼心の強い娘といろいろやってあげたいタイプの母親の組み合わせです。

これが良いかとどうかはわかりませんが、得意分野?のすみ分けができているといえばできています。勉強自体は本人がするので、そのほかの情報などで用意しておいたものを、取捨する感じですね。

こんなやり方を書いている人がいるけど?といった感じでその辺に置いておくと興味があれば手を出してみるという感じです。


準備は周到に、親としてできる限りの事はしてあげたいとどなたもが思われるでしょう。その出し方を親子の相性で変えるだけのことではないでしょうか。


受験が終わってみると、親としてもっと調べておけばよかったと思う事がたくさんありました。医学部受験を知らなかったなーと思うことばかりでした。それでも乗り越えられたのは、親の準備したものを信頼して勉強に打ち込んでくれたからでしょうか。




今年の母の日に何年振りかで手紙をもらいました。


「弱音を吐く私を信じてくれてありがとう。」


なにが一番娘にとって良かったのかが分かる一言が一行ありました。



相変わらず、後始末やらこまごましたことは母親まかせですが、それでもとりあえず自分で歩きはじめた様で、ようやく子育ても一区切りですね。

医学部受験での関わり方

大学受験は本人の問題でしょうと言われていますが、医学部受験だけは少し趣を異にしているようです。


受験勉強ということだけ考えれば、他学部の受験と違いはありません。


中学受験の塾の説明会に参加した時に

「お母さん、お父さんの過去はセピア色の素晴らしい思い出になっていますから、お子さんにそれを言わないでください。」

と言われました。


確かに中学受験の経験者であればその頃のことが、大学受験を経験していればその頃のことが思い起こされます。もしもそれが成功体験であれば語りたくなります。失敗の思い出であればそれは苦い思い出ですが、そうならないようにと、より厳しくあるいは “こうあらねばならない” が出てしまう危険性があると言えます。


文系親の我が家では受験勉強に対してのこうした危険は簡単に回避できましたが(笑)、医学部の受験ということであれば、そういったことよりもどう関わるかの方が難しい問題です。


医学部の受験の特殊性を考えると他学部の受験とはやはり関わり方を変えていかなければならない気がしています。


・願書の志望動機と二学期終了前後に始まる出願

・一次試験と発表、二次試験と発表の複雑さ

・繰上合格


これらに本人だけで立ち向かうのはあまりに負担が大きいです。

これらを親が研究しておいても、いざ受験期になるとバタバタしたり、落ち着いて考えれば分かることもおかしな対応をしがちです。


一次試験と発表、二次試験と発表については、医専予備校のHPやオープンキャンパスに行った時などに配られる冊子に入試日程が書いてありますが、それ以上の綿密なシュミレーションを作られた方が良いと思います。


通常、私立医学部の受験校数は7~8校と言われています。そこまででなかったとしても、複雑になることは間違いありません。

一次試験の合格発表前に次の大学の一次試験に臨まなければならない場合も多くありますし、二次の面接前に他校の結果を見る場合もありますから、なるべく精神的な負担のないように日程を組むことは親の戦略に他なりません。

たとえばA大学の二次試験は早く、その発表の日と翌日にB大学の二次試験があるのであれば、発表の前に二次試験に臨んでしまった方が気持ちはフラットです。それが選べるようであれば(必ずしも選べるわけではないのですが)どちらにするか本人に確認してあげることが必要ですね。


日程を組む際には何日おきに試験になるのかなども考えないと、1日試験を受けてきた子どもの疲労は模試の比ではありません。


以前にお伝えしたホテルを取ることなどとも合わせて気持ち良く、あるいは負担感なく試験に臨ませてあげる事が最大の関わり方のような気がします。






親のストレス

子どものためできる事はしたいと思っていても、結構、親にも受験ストレスはたまります。


寝落ちしていたら、この1時間にできることがあるのではないか、こういう時間の積み重ねでダメだったらどうしようなどと考えるわけです。小さいことですが、母親にはこうした細かなことがたまっていきます。急激に伸びる男子と違って、女の子は積み重ねが大切だと思っているので余計に心配になるのです。男子もコツコツときちんと勉強していなければいけないのは同じなのですが、習い性ですね。


模試の結果に一喜一憂してはいけないのはその通りなのですが、良かった時には喜べたとしても、ダメだった時、その場は励ましてみても不安は自分の中に残ります。


要するに小さないろいろが母親のストレスになるのです。


これは子どものせいではありません。子どものためにと思う自分自身の問題なのです。頑張っている子どもに、口癖のように頑張れと口に出しては可哀想だと思うことがストレスになるわけです。


その他に母親には、家庭の中の様々がありますからきついですね。



と言う訳で、どうやって発散するか。食べるか飲むか、はたまた買い物?お友達とのランチ、皆さまそれぞれがあると思います。


ただ、この一年で結果を出してくれる子どもと一緒に苦しんだことは、思い起こせば苦しいばかりの一年ではなかったという日がくるのだと希望をもって行きましょう。



余談ですが、入学式の時に同じ塾のお父様とご一緒になりました。車で迎えに行っていると良く同じ車が停まっていて、「またいらしているのだなあ、お互いに大変だなあ」と思っていたのですが、

「あの時間、結構楽しかったですよ。」

と言っておられました。娘と過ごす車の中は父親にとっては、小さな喜びを伴った時間だったのでしょうね。

私も1日の終わりに娘のその日の成果や愚痴や希望を聞けたことは、もう二度とない受験の日々の良い思い出になっています。