watermelonのブログ

2016年医学部受験体験記・医学部受験情報

父親の参加

男の子と女の子は違うと思うので、今回は女の子の父親限定でのお話になります。


何かの本で読みましたが、女子が第二次性徴を迎えた後の数年間(昔だったら結婚し子どもを産む年齢の頃)は遺伝子レベルで近親を選ばないように、自然な流れとして父親を嫌うようになっているとありました。


我が家は夫が子ども好きでしたので、子どもの頃は本当にパパっ子でした。ですが、ご多分にもれず高校に入った頃からあまり話さないようになり、無愛想、機嫌の悪さを隠そうともせず最低限の返事をする程度になりました。


母親の私は板挟みです。面倒くさいです。


父親に娘とはそういう時期があるのだと言っても、すぐに忘れてまた文句。「あいつは何を考えているんだ。」困ったものですね。

妻の気持ちだって分からないことが多いくせに、いまどきの娘の気持ちなんて分かるはずありません。


そうしているうちに受験生になりました。


娘は医学部進学をずっと希望していましたが、国立文系夫は普通のサラリーマン、国立以外では無理としか考えていませんでしたし、そういってもいました。

初めのうちは娘もそれが普通と思っていましたけれど、東京の国立医学部受験の厳しい状況を目の当たりにするとともに、とても行きたい私立医学部ができてしまったのです。

さあ、大問題です。娘は可愛いがお財布は潤沢でない、しかもこの頃とみににくたらしい 素直に応援しているよとは言えない感じです。


それらを乗り越えて?夫は学校の事、塾の事、勉強のこまごまには口出しをしないことにして、そっと見守り隊になりました。いろいろな情報を集める事はしてくれましたが。

でも、これは良かった気がします。

よほど、仲の良い状況なら別ですが、いまどきの言葉でいえば父親の言葉かけは『うざい』のですから、時々「頑張れ~。」を雰囲気でかもしだす程度で十分なのです。


夫は娘に直接何かをするという形でなく、私のフォローをしてくれる形で受験に参加しました。

自分のことは自分で、の形です。

お父様がお医者様であれば、そこは違っているかもしれませんね。父親としてのところと良き先達、良き師の部分があるでしょうから。



受験が終わり時間に余裕ができた頃、2年ぶりで郊外へ出かけました。その前後から娘は自然に夫と話すようになりましたし、態度も良くなりました。やはり精神的に余裕がない時期に無理に話をしようとしたり、自分が思うことや意見をいうより、見守ることが良かったのでしょう。


大学生の娘に授業や大学の様子を聞こうとしてもあまり相手にはされませんが、娘は時々、適当に、LINEを返しているようです。


本当のところはありがたく思っていますから、つかず離れず、くらいのところで行けばよいと思っています。




どんな形がお互いに一番ストレスをためないか、それぞれのご家庭の方法があるとは思いますが、お父様は無理をせず、この時期を上手に乗り切っていただきたいと思います。

ずっと素敵な親子関係が理想ではありますが、娘のこの時期は不安定で難しいのだと割り切る方が、後々 大きなことを乗り越えて成長した娘と向き合えると思います。

受験準備2

願書に貼付する写真ですが、ほとんどが3cm×4cmになっています。今は写真館で撮らなくてもスピード写真でも用意はできます。


防衛医大に出願する時期は9月ですから制服で写す場合には夏服ですね。これはスピード写真でも良いのかと思います。


その他の出願は11月以降ですから冬服でなければなりません。夏に撮った人もここでもう一度写真を写す必要があります。3ヵ月以内の写真となっているのでこの辺りで撮るとちょうど良いタイミングです。


1校で願書と受験票の2枚、複数の申込方法をとる場合は大学によって必要枚数が違ってきます。順天堂は1枚の受験票ですべての申し込みをカバーしますので2枚で良いのですが、別に出す大学では申込方法×2枚になります。


きちんとした写真で焼き増しだけすればよい状況の方が安心すると言う方はタイミングをみて予約の上、準備すると良いと思います。


写真でいいますと、合格してからの手続きで必要になります。ただ、こちらは大きさが違っていますし、学生証の写真になりますので制服では不可となっています。

正規合格の手続きでしたら、少しは時間がありますが、繰上合格ですと時間はありません。

試験日との関連もありますが、私大の試験が一通り終わった時点で写真を撮っておくのも良いかもしれないですね。写真屋さんで撮ったものはサイズを変えて焼き増ししてくれますので安心です。

制服で撮っていない場合は良いのですが、現役生で制服のある高校に行っている場合、面接は制服で行くと思われますので、写真は別のものが必要になるからです。


面接は制服組とスーツ組に二分されていました。娘の受験したところではどこもスーツ組の方が多かったと言っていました。

既卒の方は写真を撮る頃、あわせてスーツの用意をされると良いということになりますね。

面接と入学式に使えますから、早めの用意で安心です。

面接2

合格をいただいた頃、かかりつけの内科の女医さんと話す機会がありました。いろいろな話のできる(治療にしても相談ができる)良い先生で、好きなタイプの先生です。


その先生が、娘が医学部に進学するとお話したら喜んで下さり、「これで少しストレス解消ですね。医学部は入学することと就職することがペアのようなものですから大変ですよね。」とおっしゃいました。


なるほど、入学して6年後国試に合格すれば就職口がないということはありません。ある意味、医学部の面接は企業に入社する時の面接のようなもの、厳しくても当たり前です。その企業は医療を通じて社会に貢献するところなのです。


一人の学生を医師に育てる。ただ医師にするのではなく、社会に貢献する医師でなくてはなりません。お勉強だけできて、チームワークのとれなかったりする人は困ります。医師として実力のあることも重要ですが、人間性も重要です。学力だけでないものが必要あるのでしょう。



東京大学の理Ⅲが面接を復活させるのもこういった理由に因るのかと思います。理Ⅲからの情報では、

•医療に従事するにふさわしい学生を学力試験だけでなく多面的・総合的に選抜する
•医学部では、実習で患者と接する機会を増やすなど、コミュニケーション能力が従来以上に求められている
•面接は点数化せず、一定の資質・能力があるかを確認するもの
•入学者には試験の点数は高くても医療や医学を目指す意欲に乏しい学生もいる(by南風原朝和副学長)

とされています。


点数化はされないようですが、やはり人物を見ることが必要と再び考えるようになったのがわかります。OSCEがあることも要因でしょう。


他の学部では大学で勉強をしたことをどう活かすか、どういった職業に就くかを4年間あるいは6年間の大学生活の後に決めるわけですが、医学部の学生は医師以外の職業がありません。もちろん、臨床医になるのか研究医になるのかなど、選択の幅はありますが。


この意味でも面接は大切なのです。


ですから、必要以上に誇張したり自分を良く見せようとする必要は全くないのですが、面接に臨む際には自分自身がなぜ医師になろう思ったのかを見つめ直していくと良いと思います。答えられない専門的な質問に分かりませんと言っても大丈夫ですから。